「推し活」という言葉がすっかり定着し、いまや社会現象となっています。ライブやイベント、聖地巡礼など、推しに会うために遠方へ足を運ぶ「推し活遠征」も、多くの人にとって当たり前の行動になりつつあるようです。一体どれくらいの人が遠征し、どんな目的で、どのくらいのお金を使っているのでしょうか?
マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングと、旅行事業を手がける株式会社エイチ・アイ・エスが共同で、全国の20~69歳の推し活遠征経験者500名を対象に実施した「推し活×遠征」に関する実態調査の結果から、その意外な実態が見えてきました。
推し活遠征、実はこんなに盛り上がってる!
20代の半数以上が「推し」持ち!60代でも4人に1人って知ってた?
まず驚くのが、「推しがいる」と回答した人の割合です。全体では約3割ですが、20代では53.8%と半数以上が推しを持っていることが判明しました。さらに、60代でも25.2%と、4人に1人が推しを応援しているという結果に。推し活は若者だけの文化ではなく、全世代に広がる一大ムーブメントになっていることがわかります。

推し活実践者は20〜30代で80%超え!
「推しがいる」と答えた人の中で、実際に推し活を実践している人は全体の59.0%に上ります。20代では86.9%、30代では80.2%と、なんと8割以上が推し活を楽しんでいます。最も低い60代でも40.0%が推し活を実施しており、「推し活消費」が大きな市場を形成していることがうかがえます。

宿泊遠征経験者は過半数!30代が突出
そして、推し活を主目的とした宿泊を伴う遠征の経験がある人は、全体の58.1%と過半数に達しています。年代別では30代が70.5%と最も高く、アクティブな推し活が若年層だけでなく、中高年にも広く浸透していることがわかります。推しのために遠方へ行くのは、もはや特別なことではないようです。

「推し活遠征」って何してるの?目的と気になるお金の話
やっぱり「ライブ・コンサート」が圧倒的!限定グッズも人気
推し活遠征の主な目的として最も多かったのは、「ライブ・コンサートへの参加」で64.8%でした。年代が上がるにつれてこの割合はさらに高まる傾向にあります。また、「限定グッズの購入」も39.6%と高く、「ファンミーティング・握手会・サイン会などのイベント参加」を上回る結果に。限定品というだけで、遠征の大きなモチベーションになっていることがわかりますね。

推し活の対象ジャンルでは、「アーティスト・グループ」が最多。男性は「スポーツ選手・チーム」が、女性は「日本の男性アイドル・グループ」が中心となっています。

1回の遠征で平均約4.7万円!最大80万円使うツワモノも!
気になる遠征費用ですが、1回の推し活遠征で使う平均費用は約4.7万円でした。年間平均回数は2.7回で、「年2〜3回」が最も多いゾーンです。しかし中には、年間40回も遠征し、1回の遠征で80万円を費やす「超ヘビー層」も存在するというから驚きです!

遠征で「もっとこうだったら嬉しい」!移動・宿泊のリアルな声
「移動・宿泊をラクにしたい!」が共通の願い
遠征のインフラ面で「もっとこうだったら嬉しい」と感じることは、「移動・宿泊をいかにラクにするか」という要望が中心でした。特に女性からは、「手頃な価格の宿泊施設の充実」や「会場近くの宿泊施設の充実」、「イベント終了時間と公共交通機関の接続改善」、「公共交通機関の臨時便・増便」といった、経済的・時間的な負担軽減を求める声が多く聞かれました。

男女で違う?「推し」を感じる体験への期待
一方で、男性は「聖地連動の送迎」や「コラボ客室」など、「道中も推しを感じられる」仕掛けに前向きな傾向が見られました。女性が移動・宿泊を簡潔に済ませたいと考えるのに対し、男性は遠征そのものも推し活体験の一部として楽しみたい、という違いがあるようです。
遠征ついでに何してる?「ご当地グルメ」がやっぱり人気!
推し活遠征に合わせて行う観光や体験で最も人気だったのは、「ご当地グルメを味わう」(60.2%)でした。男女ともに「食」が遠征中の楽しみを牽引していることがわかります。女性は「ショッピングを楽しむ」も高く、推し活の合間に地域の消費も楽しむ傾向にあります。男性は「その土地ならではのイベントや祭りに参加する」や「現地の文化体験」にやや高い関心を示しており、地域の特色に触れることを重視しているようです。

宿泊施設を選ぶ上で重視する点は、「宿泊費」(65.8%)と「会場からのアクセス」(63.0%)が2大トップでした。女性は特に「会場からのアクセス」を、男性は「宿泊費」を重視する傾向が見られました。

「え、みんなまた行きたいの!?」脅威の96.8%が次回の遠征に意欲
今回の調査で、推し活遠征への今後の意向を尋ねたところ、なんと96.8%もの人が「行きたい」と回答しました! そのうち52.2%が「ぜひ行きたい」、44.6%が「機会があれば行きたい」と答えており、推し活を目的とした遠征での消費は今後も継続して盛り上がる見込みです。この数字には、きっと多くの人が共感するのではないでしょうか。

推し活遠征が「旅行観」を変える?感動エピソードも
さらに興味深いのは、推し活遠征を通じて「旅行に関する価値観に変化があった」と回答した人が69.0%にも上ったことです。多くの人にとって、推し活遠征は単なる移動やイベント参加以上の価値を生み出していると言えるでしょう。

自由記述のエピソードからは、その深さがうかがえます。
- 「ファーストライブで会ったファンの人達と10年以上交流を持っている」(男性、38歳)
- 「夜行バスで相席になった方が同じ芸人さんのファンで、滞在中の多くの時間を共にできて盛り上がった」(男性、24歳)
- 「好きな作品のBGMを聴きながら町を散策し、世界観に浸れた」(女性、24歳)
- 「会場から近いホテルを利用したが、予想以上に素敵で、朝食も美味しくて大満足だった」(女性、50歳)
- 「SNSで繋がっている人に会場で実際に初めて会って、会話が盛り上がった」(男性、29歳)
偶然の出会いや再会、地域での発見が「体験の厚み」となり、満足度や次回への意欲を高めていることがわかります。推し活遠征は、人々の旅行観を豊かに更新する、かけがえのない体験になっているのですね。
まとめ:あなたの推し活遠征、もっと楽しくなるかも!
今回の調査結果から、推し活遠征が幅広い世代に浸透し、多くの人にとってかけがえのない価値をもたらしていることが明らかになりました。移動や宿泊の快適さを求める声が多い一方で、道中も推しを感じたいというニーズや、遠征先でのご当地グルメや観光を楽しむ「派生体験」への意欲も高いことが特徴です。
推し活遠征は、単にイベントに参加するだけでなく、新たな出会いや発見、そして自身の価値観を広げる機会にもなっていると言えるでしょう。これから推し活遠征を計画する人も、すでに楽しんでいる人も、今回の調査結果を参考に、自分にとって最高の「推し旅」を追求してみてはいかがでしょうか?
より詳細な調査結果は、ネオマーケティングのレポートで確認できます。



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